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ノーカーボン紙の構造・発色の原理

三菱NCR紙スーパーより抜粋

構造

三菱NCR紙スーパーは、一般的には、上用紙・中用紙・下用紙の3種類に分かれています。

上用紙と中用紙の裏面には発色剤(無色染料) を内包するマイクロカプセルが塗布されており、中用紙と下用紙の表面には顕色剤が塗布されております。

上・中・下用紙は複写枚数に応じて中用紙の枚数を増やし、図のような組み合わせでご使用下さい。


発色の原理

マイクロカプセルの中には不揮発性の油に溶けている無色の染料が含まれています。上・中・下用紙を重ねて上からボールペンで書いたり、タイプライターやインパクトプリンターで印字すると、その圧力でカプセルが破壊され中の染料が流れ出し、下の紙の顕色剤と反応して発色します。


マイクロカプセル


カプセルの膜の材料は合成樹脂です。これは、三菱製紙独自の技術により開発されたものです。 合成樹脂の使用により、水や湿気、溶剤によるカプセル破壊がなくなり、また均一な粒径のカプセルを作ることができるため、安定した品質が得られます。

カプセル塗布面は緩衝剤により通常の取り扱いではカプセルが破壊されにくく、筆圧や印字圧によりカプセルが破壊されるように設計されています。


上・中・下用紙および表裏の識別

減感チェッカーによる方法

減感チェッカーを吹き付けて、発色したら、その面は中用紙・ 下用紙の表面(顕色剤塗布面) です。

書いて識別する方法

上用紙または中用紙の下に識別する用紙を置いて書いて下さい。発色したら、その面は中用紙・下用紙の表面(顕色剤塗布面)です。


中用紙または下用紙の上に識別したい紙を置いて書いて下さい。下の紙が発色したら、その面は上用紙または中用紙のカプセル塗布面です(表面が上を向いています)。

ご使用に際しての注意点

衝撃と摩擦

三菱NCR紙スーパーは圧力を加えることで発色します。普通に積み重ねても大丈夫ですが取り扱い時にぶつけたり、こすったり、重たいものを上に置いたりしないようにして下さい。

直射日光

射日光に長時間さらしますと、着色したり、発色文字が薄くなったり、発色能力が低下したりしますので避けて下さい。

溶剤・油脂

アルコールやトルエンなどの有機溶剤や、機械油、化粧品(ヘアリキッド・クリーム類)が付着すると、発色文字が消えたり、発色能力が低下したりしますので避けて下さい。(印刷機の洗浄に有機溶剤を使用するのは問題ありません。)

事務用品

軟質塩化ビニールやゴムには可塑剤が含まれています。これらのものと長時間接触しますと、発色文字が薄くなったり発色能力が低下したりしますので避けて下さい。保存ファイルにはポリエチレン、ポリプロピレン製のものをご使用下さい。 また、糊、朱肉、スタンプ、消しゴム、セロハンテープ、蛍光ペン等にも発色文字を薄くするものがあります。(蛍光ペン、スタンプについては、ノーカーボン紙用のものが販売されております。)

減感部分

減感印刷をした部分では、ボールペンで書いたり、朱肉・スタンプで捺印すると、滲んだり変色や退色することがありますので、帳票設計時に避けるようにご配慮下さい。(三菱NCR紙スーパー用のオフセット減感インキは大幅に改良されております。)また、減感部分では、セット糊が接着しませんので帳票設計時にご注意下さい。

高温・高湿

高温・高湿下では、文字が薄くなったり消えたりする恐れがありますので、異常な高温や湿気の多い場所での保管は避けて下さい。